園長ダイアリー
園長ダイアリー

日々、子どもたちとの出会いの中で心を揺さぶられることはたくさんあります。大人の私が、驚かされた子どもたちのすばらしさや面白さなどをここに綴りたいと思います。
そして、それを皆さまと分かち合いながら、子どもたちの生活が豊かになっていくことを願っています。これからいったいどのような『ものがたり』が表れるでしょう。楽しみです。どうぞお付き合いください。
そして、それを皆さまと分かち合いながら、子どもたちの生活が豊かになっていくことを願っています。これからいったいどのような『ものがたり』が表れるでしょう。楽しみです。どうぞお付き合いください。
関東学院六浦こども園園長
鈴木 直江
鈴木 直江
子どもと幼虫とわたし


5月22~23日少し蒸し暑い22日、2階の保育室で黄色いざる(外用)を持っている2人(年中クラス男児)に出合う。私をみつけA・Bくん「園長先生、これ見て~」とざるを私の目の前に突き出した。”なに、なに”とのぞき込むと幼虫(たぶん、かなぶん?!)。私「どこにいたの?」と聞くとBくん「ちょっと、来て」と私を連れて園庭に・・・ビオトープのそばの木にA・Bくん「ここにいたんだよ、なぁ!」と2人で何やら楽しそう。私「このまま(ざるに入れておいたまま)で大丈夫かなぁ~」とわざと心配そうに言うとAくん「う~ん、何か箱があるといいよね」Bくん「土も入れとく?!」そこから、3人で箱探しと土入れが始まった。箱にラップをかけAくん「空気もいれないと」Bくん「穴開けて!」私「これでいい?」と準備万端! ここから悩み事が始まった。Aくん「僕が家に連れていきたい!」Bくん「えっ、僕も連れていきたい!」・・・私”うう~ん、今の年中さんたちにはどうやったら決まるのかな?”・・・しばらく、僕が僕がと穏やかな言い合いが続く。後ろの方にいた年長さん(女児)が「じゃんけんで決めたら?」私「じゃんけんじゃあ、決められないよねぇ」とつい口を出してしまう。するとAくん「じゃんけんにする?」とBくんに、Bくん「じゃんけんね」とAくんの言葉に賛同してじゃんけんが始まった。「最初はグー、ジャンケン、ポン!」ここでも悩みが・・・Aくんがチョキを出すとBくんもチョキに変え、Aくんがグー、Bくんもグーといった具合に少しのずれからあいこを繰り返している。何回も繰り返す後、私がタッチの差を見逃さず、相手の出しているものに変える前に「あっ、Bくんが勝ったね」と決着になった。Bくんが連れて帰ることになったが、それは共に苦労した2人のこと。Bくん「明日はAくんね」Aくん「うん」Bくん「その次は僕ね」・・・3人で笑ってしまった。 どこまでいつまで、この幼虫との関係は続くのでしょう?心が温かくなり嬉しくなりました。